How the World Eradicated Smallpox Study Guide

世界はいかに天然痘を根絶したのか · 解説・問題

学習ガイド読解問題 3問編集:EigoScope編集部参考資料 4件
Learning goals

この読みもののゴール

  1. ワクチンの発明と、感染症を世界から根絶するための実行体制との違いを説明できる。
  2. 監視と封じ込めが、限られた人員やワクチンを効果的に使う方法だった理由を読み取れる。
Study guide

本文を確認しながら進めましょう

先に英文を読んでから解説と問題へ進むと、理解度を確かめやすくなります。

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Reading strategy段落と論理の読み方3ポイント
01

要約が隠してしまう論点を読む

The summary is accurate as far as it goes, yet it hides the harder part: turning an effective medical tool into a worldwide system capable of finding the final patient.

as far as it goes は「その説明が扱う範囲では」という限定です。筆者はワクチンの重要性を否定せず、発明を世界規模の運用へ変える難しさに焦点を移しています。

02

監視を能動的な活動として捉える

Rather than waiting for patients to arrive at clinics, health workers actively searched for people with suspicious rashes and investigated reports.

Rather than A, B によって、受け身の診療と能動的な症例探索が対比されています。surveillance は数字を集めるだけでなく、感染者を探しに行く活動でした。

03

根絶宣言までの論理を追う

But the absence of another reported case did not by itself prove eradication.

「報告がないこと」と「感染が存在しないこと」を区別しています。見逃しの可能性を調査で小さくして初めて、世界的な根絶を確認できたという論理です。

💡 文法・読み方ポイント

01

Yet A was not the same as B で違いを強調する

Yet having a vaccine was not the same as stopping every chain of transmission worldwide.

having と stopping はどちらも動名詞句で、A was not the same as B の形で並んでいます。「手段があること」と「目標を達成すること」の違いを強調しています。

02

Rather than A, B で選ばれた行動を示す

Rather than waiting for patients to arrive at clinics, health workers actively searched for people with suspicious rashes and investigated reports.

Rather than の後ろに採用しなかった受け身の方法を置き、主節で実際に行った能動的な方法を示しています。

📚 Key vocabulary

eradicate根絶する
indispensable不可欠な
mortality死亡率、死亡数
transmission感染、伝播
surveillance疫学的な監視
containment封じ込め
isolate隔離する
scarce不足している、乏しい
English to Japanese直訳と自然な日本語の違い2表現
accurate as far as it goes
直訳
それが及ぶところまでは正確な
自然な訳
その説明の範囲では間違っていない

相手の説明を完全に否定せず、「ただし全体を説明してはいない」と範囲を限定するときに使います。

direct scarce staff and vaccine
直訳
乏しい人員とワクチンを向ける
自然な訳
限られた人員とワクチンを必要な場所へ重点的に配分する

scarce は単に少ないのではなく、必要量に対して不足している状態です。direct は資源の配分先を決める意味で使われています。

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読解チェック

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Q1本文によると、ワクチンがあっても天然痘の根絶が自動的には実現しなかったのはなぜですか。
Q2監視と封じ込めでは、症例が確認された後に何をしましたか。
Q31977年の最後の自然感染例の後も調査が続けられたのはなぜですか。
Go one step furtherもっと知る:なぜ「最後の一件」を見つけることが難しいのか深掘り

感染症対策では、患者数を大幅に減らすことと、感染を完全になくすことの間に大きな隔たりがあります。患者が少なくなるほど、社会の関心や予算が下がりやすい一方、残った一件を見逃せば感染は再び広がる可能性があります。天然痘計画では、特徴的な発疹を手がかりにした症例探索、住民からの報告、接触者の追跡を組み合わせました。さらに、症例が見つからなくなった後も調査を続け、「報告がない」ことを「感染がない」ことへ近づけました。この過程から分かるのは、根絶が単なる低い患者数ではなく、継続的に検証される状態だということです。また、監視は住民を一方的に観察する仕組みではありません。現場の信頼と参加がなければ、疑わしい症例の情報そのものが集まらないからです。

Finish

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