世界史と地域史の範囲を分ける
Printing did not begin with Gutenberg.
短い否定文で、世界の印刷史を一人の人物から始める誤解を修正しています。次の文の China, Japan, Korea がその根拠です。
印刷が読書を変えた · 解説・問題
先に英文を読んでから解説と問題へ進むと、理解度を確かめやすくなります。
Printing did not begin with Gutenberg.
短い否定文で、世界の印刷史を一人の人物から始める誤解を修正しています。次の文の China, Japan, Korea がその根拠です。
After printing one sheet, workers could rearrange the pieces for another page instead of carving or writing the whole text again.
instead of の後ろに従来必要だった作業を置き、rearrange できる活字との違いを具体的に示しています。
Printing did not create literacy or social change by itself.
by itself が「印刷だけで」を表します。印刷の影響を認めながら、教育、紙、商業など他の条件も必要だったことを示す慎重な主張です。
Rather than making every book immediately cheap, its central strength was the ability to reproduce a text in multiple copies from the same setting of type.
Rather than A, B で「AというよりB」と焦点を修正しています。印刷の強みを単純な低価格化ではなく、複製可能性として説明する形です。
If an edition contained an error, many copies could spread it, yet readers could also identify the same passage, compare versions, and correct it in a later edition.
この文では yet が「誤りも広がるが、比較と訂正も可能になる」という両面を結びます。技術の効果を一方向に決めつけない書き方です。
a major turning pointturning point は方向が変わる地点から生まれた比喩です。世界初という意味ではなく、特定の地域と時代に大きな変化をもたらしたことを表します。
the same reference point物理的な地点ではありません。読者が同じ版や文章を見ながら、該当箇所を比べられる状態を指します。
本文を根拠に選んでから答えを確認しましょう。全問終了後にスコアを保存できます。
技術史では、便利な一人の「発明者」を中心に物語を作りがちです。しかし印刷には、紙、インク、文字を写す面、活字を作る材料、圧力をかける装置、製本、流通など複数の技術と仕事が関わります。木版印刷は中国から東アジアへ広がり、日本では8世紀の印刷物が残っています。金属活字も15世紀のグーテンベルクより前に朝鮮半島で使われていました。一方、グーテンベルクが整えた方式は、ヨーロッパのアルファベット、金属加工、紙の供給、市場などの条件と結び付き、大きく普及しました。したがって「誰が世界で最初だったか」だけを競うより、異なる地域がどの問題をどの材料で解き、その仕組みがどの社会条件のもとで広がったかを比べる方が、印刷史を正確に理解できます。
語彙と文法を意識しながらもう一度読むと、最初との違いを確認できます。